日本の結果

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>> 女子の試合結果

試合結果

最終順位

1位 ロシア
2位 ポーランド
3位 ブラジル
4位 イタリア
5位 キューバ
6位 アメリカ
7位 アルゼンチン
8位 セルビア
9位 イラン
10位 日本
11位 中国
12位 エジプト

個人賞

MVP マキシム・ミハイロフ(ロシア)
ベストスパイカー アハメド・アブデルハイ(エジプト)
ベストブロッカー マルチン・モジジョネック(ポーランド)
ベストサーバー クリスティアン・サバーニ(イタリア)
ベストリベロ 任 琦(中国)
ベストレシーバー セルジオ・サントス(ブラジル)
ベストセッター ルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)
ベストスコアラー フェルナンド・エルナンデス(キューバ)

日本の試合結果

12月4日 日本×ブラジル

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝9敗
0 21 19 22 - -
ブラジル
8勝3敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

福澤 達哉 福澤 達哉 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
米山 裕太 米山 裕太 田辺 修 田辺 修
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で15得点)
 福澤選手 (1試合で11得点)
 松本選手、米山選手 (1試合で7得点)

○試合の概要 (活躍選手や記録的要素を中心に記載)
 決して好調とは言えないブラジルに、日本は付け入る隙があったはずだが、やはり高さに対応し切れなかった。この日も各セットの中盤から終盤にかけての勝負強さ、粘り強さが欠けていた。これで日本は対ブラジル戦26連敗。
第1セット、先発起用の米山裕太(東レ)が奮起。レフトからの強打、バックアタックを決めるなど、中盤まで世界ランキング1位チームに対し互角に渡り合った。しかし、11-11から相手の強烈なサーブに守りが不安定となり、高さにも圧倒されて引き離された。
第2セットに入ると山村宏太(サントリー)、清水邦広(パナソニック)のブロック、強打が決まりだし、14-10、16-11と優位に試合を進めた。その後も19-16とリードしながら攻めきれない。ここからゴドイフィリョ主将の好サーブにタイミングを狂わされ、9連続得点を許し逃げ切られた。守勢に回った時の守備の乱れは大きな課題だ。
 第3セット、清水のライトからの強打、福澤達哉(パナソニック)、米山のバックアタックなど中盤までよく粘った。しかし終盤の勝負所で守りきれないメンタル面での弱さを露呈、あと一歩のところで失点を犯すパターンが続いた。
 今大会、11チームと戦ったが、すべてに共通して言えることはサーブ、サーブレシーブの精度を上げること。これらの課題を植田辰哉監督以下選手全員が理解しているだけに、来年6月のオリンピック切符獲得が懸かる世界最終予選までに修正して出直しを図ってほしい。

【コメント】

○試合後コメント
植田辰哉監督:
世界一のチームに対し、1点を取るために多くのエネルギーが必要だと痛感した。もう一歩上にいくためにはサーブをもっと改良しなければならない。大会を通して、レシーブ面は対等に戦えたと思う。アタックでの切り替えなど修正していかなければいけない点もある。世界の12位までのチームとぶつかったが、戦い抜いてくれた選手たちを褒めてあげたい。


宇佐美大輔選手:
ブラジルはコンビバレーの面で目標にしていたチームで、やはり強かった。相手の強いサーブ、ブロックとの駆け引きの部分で勉強になった。終盤でのミスも反省点だが、収穫と大きな課題が明確に出た大会だった。


清水邦広選手:
今日は中盤までいいバレーをした。ブロックとレシーブでブラジルよりいいプレーもあった。今大会を通じ、自分の課題が多くあり、これからは初心に帰って修正していきたい。次にチームへ戻ってくる時はいい働きをしたい。


松本慶彦選手:
個人的にはクイック面で世界一のブロックに通じなかった。どうすればブラジルのブロックを抜けられるかなど考えたい。今日も勝てなかったのはチーム全体のメンタル面に原因がある。1点を取りにいく意志の疎通がしっかりしていれば、もっといいバレーができていたかも。


 

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12月3日 日本×イタリア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝8敗
0 22 24 22 - -
イタリア
7勝3敗
3 25 26 25 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
福澤 達哉 福澤 達哉 田辺 修 田辺 修
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 福澤選手 (1試合で14得点)
 松本選手 (1試合で8得点)
 清水選手 (1試合で6得点)

○試合の概要 (活躍選手や記録的要素を中心に記載)
 世界ランキング上位国と対戦してサーブ、守備面などで課題を見つけ、この日はその通り実践してみせたが、結局はイタリアの高さ、速さ、そして巧さに押し切られ、ストレート負けを喫した。
 第1セット、宇佐美大輔(パナソニック)の連続ブロックと福澤達哉(パナソニック)のブロック、バックアタックなどで8-4。イタリアの反撃を抑えに掛かったが、20-20からサーブレシーブが乱れ、最後は福澤、エース清水邦広(パナソニック)のスパイクミスも出て逃げ切られた。これまでの反省を踏まえてサーブが断然良くなり、ネットに引っ掛けたのは2本のみ。イタリアのサーブ失敗が逆に8本もあった。それでもセットを取れない日本。確実性を求め、チャンスを待つ姿勢で臨んだが、やはり相手の高さと幅広い攻撃にしてやられた。
 第2セットに入ると、福澤が大当たり。宇佐美との息もぴったり合い、イタリアの意表をつく真ん中からのバックアタック、レフトからの強打を炸裂させ7-4、13-7とリード。清水の負担を軽減させる意味でも福澤の活躍は頼もしく見えた。しかし耐えなければいけないセット中盤で肝心の守りでミスが目立ち、徐々に追いつかれるパターン。松本慶彦(堺)のクイックなどで24-23と初めてセットポイントを握ったにもかかわらず、清水がスパイクミス、福澤が相手の壁に阻まれ3連続失点で逆転を許した。
日本は第3セットもよく粘ったが、長いラリーで我慢しきれなくなったり、ブロック網にまんまと引っ掛かったり、一度のリードもできないまま万事休した。前日のロシア戦同様、ここ一番でのミスが出てしまうのは、やはり精神的な弱さも影響しているようだ。
第1、2セットは4度のテクニカルタイムアウトをすべて日本が奪ったが、やはり中盤以降の勝負強さで世界ランキング3位のイタリアに一日の長があった。

【コメント】

植田辰哉監督:
1、2セットは自分たちのリズムで運べたと思う。大会を通じて大事にしていた1点を取り切れていないが、手応えを感じている部分はある。今日は清水のミスが目立ったが、(ロンドン行きに向けた)世界最終予選までには、本人が反省し、狭いラインを狙い打つ技術を身につけてもらいたい。


宇佐美大輔選手:
(各セットの)終盤を乗り越えるためには、すぐにはできるものではないが、これまでの経験や練習で培ってきたものを試合でその通り出せるようにしなければならないだろう。個人個人が自分に厳しく、この1点を取るんだという気持ちを強くしないといけない。これからは最後までそういう気持ちを続けることだ。


福澤達哉選手:
今日は内容的に良かったと思う。自分たちのバレーができていたが、最後の勝負所で、こちらがバタバタしてしまった。あわてずに1本をきっちり取りにいく精神力を身につけなければならない。清水の負担を軽くするために、自ら真ん中に絡んで日本のいい形を模索していきたい。ブラジルとの最終戦はとにかくミスのないプレーをして、何とか食いついていければと思う。


 

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12月2日 日本×ロシア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝7敗
0 23 16 23 - -
ロシア
8勝1敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 清水 邦広 清水 邦広 鈴木 寛史 鈴木 寛史
山村 宏太 山村 宏太 阿部 裕太 阿部 裕太 福澤 達哉 福澤 達哉 田辺 修 田辺 修
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で12得点)
 山村選手 (1試合で8得点)
 福澤選手、石島選手 (1試合で6得点)

○試合の概要 
 日本は世界屈指の高さを誇るロシア相手に健闘及ばずストレート負けを喫した。
第1セットは先発メンバー6人が2メートルを越すロシアの高さを全く恐れず、中盤まで石島雄介(堺)のライト攻撃、福澤達哉(パナソニック)のバックアタックなどで8-4、15-11、19-14と優位にゲームを進めた。しかし、肝心な場面で石島、清水邦弘(パナソニック)の強打が連続してロシアのブロック網につかまり、最後はサーブレシーブを乱して逆転を許してしまった。
第2セットは最初から世界ランキング2位のロシアが主導権を握り、日本のサーブ、レシーブのミスも目立った。8点差あったロシアの大量リードで迎えた終盤に、このセット唯一の連続ポイントがあっただけ。結局20分余りで押し切られた。
このままでは終われないとばかり、日本は第3セットに奮起した。5-8から松本慶彦(堺)のクイック、清水の強打、山村宏太(サントリー)のブロックなどで追い上げ14-14。その後も山村の好サーブで17-15、19-17とリードした。だが、ここからロシアのパワーが炸裂、松本、清水のスパイクミスもあって19-21と逆転を許した。ここで粘らなければならない場面だったが、清水のサーブミスがきっかけで逃げ切られた。
第1、第3セットで見せた粘りある攻守は収穫だが、世界の上位チームと戦うためには基本的なサーブ、サーブレシーブを強化していかないと、オリンピックへの道は開けてこないだろう。

【コメント】

植田辰哉監督:
1セット目がすべて。とても悔しい。ロシアのサーブと日本のレセプションの差が20点以降に出てしまった。残り3試合で選手と確認し合ったことは攻撃面、守備面、そしてサーブでの課題を明確にして戦うこと。メンタル面もしっかりすれば、ランキング上位チームとでも勝てるという強い気持ちが持てる。


清水邦広選手:
最後までいいプレーをしようと努力したが、勝つことができなかった。1セット目と3セット目は相手を追い詰めたが、自分のサーブミスや相手のブロックに遭ってしまった。あそこを粘り強く我慢すれば勝てる。反省して明日のイタリア戦はしっかり視野を広く持って臨みたい。


福澤達哉選手:
1、3セットは日本のペースだったのに、20点以降の戦いぶりでしのぎ切れなかった。相手は高さとパワーを持つ強力なチームだが、選手たちは到底太刀打ちできないという気持ちはなかった。逆に日本のディフェンスの良さが出ていたし、いい時のプレーをしていれば(セットを)取れていた。残り2戦は相手を苦しめたい。

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11月29日 日本×アメリカ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝6敗
0 37 16 15 - -
アメリカ
4勝4敗
3 39 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

福澤 達哉 福澤 達哉 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
八子 大輔 八子 大輔 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 福澤、八子選手 (1試合で11得点)
 山村選手 (1試合で7得点)
 松本選手 (1試合で6得点)

○試合の概要 
 北京オリンピック王者、世界ランク4位のアメリカと対戦した日本。1セット目はデュースの連続で30点を大きく超える大熱戦となったが、わずかに競り負け、続く第2、第3セットはアメリカの力と高さの前に押し切られた。残念ながら第3ラウンド全勝とはいかなかったが、日本を含む各国は2日間のインターバルを挟んだあと、東京での最終第4ラウンドに挑む。
 福澤達哉(パナソニック)に八子大輔(JT)、という攻撃型の布陣で試合に臨んだ第1セットは、その両エースらも期待に応えて得点、相手ミスにも助けられてリードを広げた。しかし終盤に相手サーブやディフェンスに阻まれて、デュースに突入。お互いに一歩も譲らないままスコアは37-37まで伸びたが、そこから日本はサーブミス、最後は相手のサーブにエースを奪われこのセットをものにできなかった。
 あと一歩のところで失った第1セットはその後にも大きく影響した。2セット目はサーブで効果的に攻められ、序盤から相手に流れを支配されてしまった。交代して入った山本隆弘(パナソニック)の得点で一矢を報いる場面もあったが、このセットは押し切られてしまい、3セット目になってもなかなかリズムを取り戻せないまま連続失点。そのままセットを失い、ストレートで敗戦となった。

【コメント】

植田辰哉監督:
1セット目は立ち上がりから攻め切れたところもあったが、それを最後まで持続できなかったのは残念。2セット目以降、アメリカのサーブとブロックにやられ、自分たちのリズムでプレーできなかった。気持を切り替えて東京での3連戦に集中できるようにしたい。


宇佐美大輔選手:
1セット目、ああいうデュースの試合を競り勝てなかったことが大きな敗因の1つだと思う。サイドアウトをしっかり取れないと、2セット目以降のような展開になってしまうので、がまんしてやらないといけない。


福澤達哉選手:
スタートから起用された意図をくみ取って、苦しい場面で清水だけに頼らず決め切れたところもあった。しかし、最終的にサーブで狙われてがまんし切れなかった。


 

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11月28日 日本×中国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝5敗
3 25 25 26 - -
中国
0勝7敗
0 23 20 24 - -

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
米山 裕太 米山 裕太 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で12得点)
 松本、山村、石島選手 (1試合で10得点)
 米山選手 (1試合で7得点)

○試合の概要 
 世界ランク10位で、高さと若さを武器とする中国と対戦した日本。相手は前日のケガでエースを1人欠いた状態ではあったが、ディフェンスを機能させミスも少なかった日本が3-0でアジア対決に快勝し、第3ラウンドは連勝スタートを飾った。
 試合開始直後からセッター宇佐美大輔(パナソニック)は松本慶彦(堺)、山村宏太(サントリー)のセンター線を積極的に使って攻撃を組み立てた。清水邦広(パナソニック)は厳しくマークされて、なかなか決め切ることができなかったが、周囲のカバーで競り合いを切り抜け、1セット目は最後に相手ミスを誘って勝ち取った。
 続く2セット目も、日本が相手にプレッシャーをかけて優位に試合を進める。山村のサーブがさえて終盤に突き放し、宇佐美や永野健(パナソニック)、石島雄介(堺)、米山裕太(東レ)らのつなぎも光って粘り勝ち。セットを連取した。
 3セット目は序盤、相手サーブに攻められてリードを許したが、ようやく決まり出した清水の強打などで追いつくと、互いにポイントを奪い合って試合はデュースへ。押し切りたい日本は石島の強打で食い下がると、最後は中国が連続ミス。何とか接戦のセットを制し、ストレートで勝利した。

【コメント】

植田辰哉監督:
まず、二連勝できたことがチームにとって大きなプラスになる。相手は平均身長で10㎝ほど高いが、特にレシーブでよくつなぎ、選手たちが頑張った。厳しい試合を、粘って勝ち切ったことは大きな成果になったと思う。


松本慶彦選手:
チームのみんながパスを返してくれて、宇佐美さんもいいところで使ってくれたので、これまでずっと打数は少なかったが、今日、活躍できてよかった。しかし、ブロックはまだまだ本数を増やしていかないといけない。


石島雄介選手:
相手に向かっていく、アグレッシブに攻める姿勢がこういう形につながった。自分はみんなに助けられているので、力になれるよう、明日もチャレンジャー精神でいい試合をしたい。


 

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11月27日 日本×エジプト

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝5敗
3 27 25 25 25 -
エジプト
1勝5敗
1 29 17 23 12 -

【第1セットのスタメン】

宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
山村 宏太 山村 宏太 石島 雄介 石島 雄介
米山 裕太 米山 裕太 松本 慶彦 松本 慶彦 清水 邦広 清水 邦広 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で20得点)
 石島選手 (1試合で14得点)
 松本、米山選手 (1試合で8得点)

○試合の概要 
 舞台を福岡に移して始まった第3ラウンド、日本はまず世界ランク12位のエジプトと対戦。1セット目は惜しくも失ったが、ディフェンスが機能したその後はセット連取に成功した。4セット目も最後は圧倒し、3-1で日本が待望の1勝目をあげた。
 1セット目は一進一退でスタートし、終盤の競り合いからデュースに突入すると、日本はミスが続いて嫌な流れに。結局最後はフェイントを決められて失ったが、気持を切らさずに挑んだ2セット目は山村宏太(サントリー)や米山裕太(東レ)らの幅広い活躍で押し切った。3セット目は再び競り合いとなったが、20点を超えてから松本慶彦(堺)のサーブや清水邦広(パナソニック)のスパイクが決まって突き放し、王手をかけた。
 勢いをつかんだ日本は4セット目、相手ミスや石島雄介(堺)のスパイクで序盤からリード。宇佐美大輔や永野健(共にパナソニック)のディフェンスで反撃を許さず、後半にも山村のサーブから連続得点を加えて逃げ切りに成功した。28日は、ここまで6戦全敗中国と対戦する。

【コメント】

○試合後コメント
植田辰哉監督:
これまでフルセットなど苦しいゲームもあったが、今日は1セット取られてからよく選手たちが勝ち切ってくれた。チームとしてレセプションが崩れなかったのが大きな要因だったと思う。


宇佐美大輔選手:
勝てない試合が続いたため、1セット目はチーム全体で勝ちたいという気持が強過ぎて、少し硬さが出てしまった。しかし2セット目以降は、その気持が充実して、チームに勢いをもたらしたのでよかった。


清水邦広選手:
悔しい戦いの中で、勝つことができたのは皆さんの応援のおかげ。皆がつないで、上がってきたボールは全部決めよう、と思って打ったが、まだまだ苦しい場面で決め切れないところがあったので、たくさん決められるようにしたい。

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11月25日 日本×ポーランド

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝5敗
1 25 21 19 18 -
ポーランド
4勝1敗
3 23 25 25 25 -

【第1セットのスタメン】

鈴木 寛史 鈴木 寛史 石島 雄介 石島 雄介 清水 邦広 清水 邦広
阿部 裕太 阿部 裕太 八子 大輔 八子 大輔 松本 慶彦 松本 慶彦 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で22得点)
 八子選手 (1試合で12得点)
 鈴木選手 (1試合で8得点)

○試合の概要 
 腰と足に強い張りと痛みを訴えたミドルブロッカー山村宏太(サントリー)がベンチアウト。スタメンに八子大輔(JT)、鈴木寛史(サントリー)、そしてセッターは昨日に引き続き阿部裕太(東レ)を起用した日本。序盤、クイックを軸に攻め先手を奪う。ポーランドの強烈なジャンプサーブに苦しみながらも、石島雄介(堺)のスパイクや鈴木の速攻で得点。阿部がフェンスを越えてレシーブするファイトを見せると、清水のブロックも出てリードを奪う。同点に追いつかれた終盤、22-21の場面で八子がサーブで崩し、石島がスパイクをダイレクトに決め、さらに清水のスパイクで得点し先取した。
 第2セット序盤、ミドルブロッカー鈴木を積極的に起用。クイックを決めて得点する。日本は八子のジャンプサーブでエースを奪うなどムードよく攻め8-6と2点リードで1回目のテクニカルタイムアウトを迎えた。しかし、サーブで攻めるポーランドも譲らず競り合う展開となった。そこから日本は鈴木のブロック、八子のレシーブなどのディフェンスから粘り強く攻めるが、終盤の勝負所で、石島、清水がブロックにつかまり連続失点。リードを許すと、結局このセットを落とし、セットカウント1-1に。
 続く第3セット、日本はポーランドの高いブロックに苦しみ得点できず。セッターを阿部から宇佐美大輔(パナソニック)にスイッチするが、点差を縮められず。その後もポイントゲッター・クレクに硬軟織り交ぜた攻撃で翻弄されセットを落とした。
 第4セット、日本はレシーブで粘りを見せるが、ポーランドの強烈なスパイク、サーブ、高いブロックに苦しみ連続得点を奪うことができなかった。中盤、八子、途中出場の福澤達哉が奮闘したが、結局1-3で敗れた。

【コメント】

○試合後コメント
植田辰哉監督: ポーランドは世界屈指の高さを持つオフェンス力のあるチーム。そのためにサーブ、ブロック、ディグこのトータル的なディフェンスを大胆に取り入れる戦術をとったが、それ以上の高さとパワーに押し切られたという印象だった。


宇佐美大輔選手: 1セット目はサーブレシーブも我慢をしながらいいバレーができた。2セット目以降、流れがポーランドに傾き、途中からコートに立ったが流れ変えらなかった。


八子大輔選手: 1セット目、終盤も粘りが出て競り勝てたのはよかったが、段々サーブレシーブ、サーブミスも多くなり相手のペースにもっていかれてしまった。個人的にもサーブミスも多くサーブレシーブで狙われて返せないという場面もあり、悔しい。

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11月24日 日本×セルビア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝4敗
2 21 22 25 25 12
セルビア
1勝3敗
3 25 25 18 22 15

【第1セットのスタメン】

石島 雄介 石島 雄介 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 阿部 裕太 阿部 裕太 福澤 達哉 福澤 達哉 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 米山選手 (1試合で20得点)
 石島選手 (1試合で19得点)
 山本選手 (1試合で13得点)

○試合の概要 
 スタメンセッターに阿部裕太(東レ)が入った日本。大型でパワフルなスパイクで攻めるセルビアにブロックで対抗。山村宏太(サントリー)、松本慶彦(堺)のミドルブロッカー陣がそれぞれ得点し、また清水邦広(パナソニック)、福澤達哉(パナソニック)もスパイクを決め、序盤は競り合う展開に。しかし、サーブで攻めるセルビアに連続得点を許し先手を取られるとそのまま押し切られセットを落とした。
 第2セット日本は福澤に代えて米山裕太を投入。しかし、セルビアのサーブに攻められリードを許す。日本は米山がレフトから速い攻撃で得点するが、サーブでミスが出て流れを断ち切ることができない。そこから、途中出場の横田一義(堺)のダイレクトブロックやピンチサーバーで登場した山本隆弘(パナソニック)のサーブで相手を崩し、1点差まで詰め寄ると、八子大輔(JT)の軟攻で22―22の同点に。しかし、ミリュコビッチに3連続得点を許し、セルビアが2セット奪取。
気持ちを切り替えたい第3セット、オポジットに山本、ミドルブロッカーに横田をスタートから起用。粘り強く拾い日本のリズムで進み、米山、石島雄介(堺)の活躍で得点、山本、横田もそれぞれ持ち味を生かしたプレーで盛り上げ日本がセットを奪った。第4セット、山本がスパイクにブロックに活躍し、阿部のブロックも冴えリードを奪った。中盤、17-17の同点とされたが、諦めずに粘り強く攻めた日本は米山がセンターからのバックアタック、阿部のブロックなどで19-17とリードを奪うと横田のクイックも決まり、セットを奪取。
 勝負のファイナルセット、日本はいきなり石島が連続シャットアウトされて2点のリードを許したが、レシーブで粘り食らいつき終盤までサイドアウトの応酬となった。しかし、最後まで点差をつめきれず、結局、セルビアが押し切りフルセットの末、敗れた。

【コメント】

植田辰哉監督: 昨日までの効果率を考え、サーブの戦術を返してジャンプフローターを多くした。ブロックに関してはこれまで4試合を通して、触っている本数はある。今日はシャットアウトが取れたが、切り返しで決め切れなかった。そこが勝敗を分けたポイントだった。


石島雄介選手: 1、2セット目がカギだった。途中から入った選手がいい流れを引き寄せてくれた。スタートから入る7人が会場と一体となって戦い、相手を飲み込む力があったと思う。


横田一義選手: スタッフから出ている的確な指示にプラスして必要な自分たちの力が終盤で足りていなかった。今日の負けをしっかり受け止めて、次につなげていきたい。


 

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11月22日 日本×キューバ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝3敗
0 21 23 22 - -
キューバ
2勝1敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

福澤 達哉 福澤 達哉 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
米山 裕太 米山 裕太 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で16得点)
 八子選手 (1試合で13得点)
 石島選手 (1試合で7得点)

○試合の概要
 第1セット序盤、山村宏太(サントリー)のブロックや清水邦広(パナソニック)の豪快なスパイクで得点、一方のキューバもレオンの強烈なジャンプサーブでエースを奪うなど互角の展開。しかしそこから、キューバは大黒柱のレオン、サウスポーのエルナンデスを軸に攻め得点を奪い日本を突き放した。日本は石島雄介(堺)、八子大輔(JT)、そしてセッターの阿部裕太(東レ)を投入、セットポイントを握られてから、石島のサービスエースで得点したが、結局、第1セットを落とした。
 第2セット、日本は石島と八子、阿部をそのままスタメンで起用。石島のスパイクや清水のサービスエース、八子の活躍などで8-7と1回目のテクニカルタイムアウトをリードで迎えると、レシーブでも粘りリードしたが、キューバのエルナンデスにサービスエースを奪われると、18-18の同点に。そこからキューバに先手を許すが、20-22から八子が思い切りよく決め、清水も高いブロックを弾き飛ばしスパイクを決め22-22に。しかし終盤で、攻めきれず連続でセットを奪われた。
 第3セット、日本は清水がレオンをシャットアウト、石島がサーブでキューバを崩し連続得点。日本のペースで試合が進んだ。ミドルブロッカー松本慶彦(堺)のクイック、八子のバックアタックなどでたたみかけ、リベロ永野健(パナソニック)のファインレシーブからスパイクを決めるなど16-12とリードする展開。しかし、そこからミスが続き、キューバに逆転を許すと、終盤まで粘りサイドアウトの応酬となるが、清水のレフトからのスパイクをシャットアウトされるなど高い壁に攻撃を阻まれストレートで敗戦。名古屋での第1ラウンド3戦全敗となった。

【コメント】

植田辰哉監督: 1セット目から我々のペースで、前半3、4点のリードを保ちながら進んだ。サーブの狙いどころやマッチアップは機能していたが、後半の勝負所で、サーブとレセプションに関して差が出たと思う。


宇佐美大輔選手: 相手の強いサーブに対する対応が悪かった。勝負所でこらえきれるチームになっていくためにも、この経験を次に生かせるように頑張りたい。


八子大輔選手: 勝負所で、決め切れなかったことが敗因。スパイクに関してはだいぶ自分が思ったとおりに打てるようになってきたが、二段トスなど苦しい場面で簡単にブロックされてしまった。もっと冷静になってリバウンドを取ってつなげるようなプレーしたい。

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11月21日 日本×アルゼンチン

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝2敗
2 22 25 25 15 12
アルゼンチン
2勝0敗
3 25 21 11 25 15

【第1セットのスタメン】

八子 大輔 八子 大輔 清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦
山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
福澤 達哉 福澤 達哉 永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 福澤選手 (1試合で21得点)
 清水選手 (1試合で18得点)
 米山選手 (1試合で15得点)

○試合の概要 
 第1ラウンド2戦目の相手はアルゼンチン。日本はスタメンに八子大輔(JT)を起用。序盤、清水邦広(パナソニック)のサービスエースを含む5連続得点でリードを奪った日本。清水のバックアタック、八子のスパイクも決まり日本のペースで試合を運んだ。しかし、アルゼンチンもセッター・デセッコの鮮やかなトス回しで、日本を翻弄。ミドルブロッカー・クレールのブロックやクイックに阻まれリードを広げられ日本はセットを落とした。
 第2セットは米山裕太(東レ)をスタメンで起用。スタートから、軟打や相手のブロックをうまく利用したスパイクで得点。山村宏太(サントリー)のサービスエースも出て競り合う展開に。そこからは互いに譲らずサイドアウトの応酬となった。中盤、福澤達哉(パナソニック)、清水のスパイクで得点した日本。米山のスパイクも決まりリズムをつかんだ日本はポイントゲッター・ペレイラを福澤達哉(パナソニック)がシャットアウト。山村もクイックを1枚で仕留めるなど、ムードよく攻めた日本がセットを奪取。
 第3セット序盤、清水のサーブから相手の攻撃を限定し、ブロックで得点を稼いだ日本、アルゼンチンは本来のリズムで攻めることができず日本のペースで試合が進んだ。焦りからかミスの出たアルゼンチン、日本はさらにサーブで攻め、山村のブロックで得点。その後も攻撃の手を緩めることなく攻めた日本がセットを連取。しかし第4セットはサーブレシーブを乱されアルゼンチンのブロックにつかまり、セットを落とした。
 ファイナルセットは開始早々からサイドアウトの応酬となったがアルゼンチンがマッチポイントの場面で、清水のバックアタックがブロックにつかまり、粘り及ばず敗戦した。

【コメント】

○試合後コメント
植田辰哉監督:今日は前半、サーブとブロックの戦術が機能したが、4、5セット目はサーブレシーブが乱れたことで相手のブロックに攻撃を止められてしまった。明日はサーブの狙いどころ、ブロックとディフェンスの関係、試合運びをうまくして、必ず勝ちたい。


宇佐美大輔選手:サーブレシーブが昨日より落ち着いていたが、5セット目、サーブミスもこちらのほうが多くアルゼンチンのほうがしっかり狙いを定め冷静に攻めてきていた。


福澤達哉選手:日本が2セット先取してからの逆転負け、ミーティング通りのプレーができた部分もあったが、勢いに乗って取りきれるところでミスが出て取り切れなかった。


 

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11月20日 日本×イラン

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝1敗
1 25 20 23 15 -
イラン
1勝0敗
3 17 25 25 25 -

【第1セットのスタメン】

清水 邦広 清水 邦広 松本 慶彦 松本 慶彦 福澤 達哉 福澤 達哉
石島 雄介 石島 雄介 山村 宏太 山村 宏太 宇佐美

大輔 宇佐美
大輔
永野 健 永野 健
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 清水選手 (1試合で16得点)
 石島選手 (1試合で11得点)
 松本選手 (1試合で10得点)

○試合の概要 
 いよいよ開幕したワールドカップ2011男子大会。初戦の相手はアジア選手権で初優勝し波に乗るイラン。第1セット開始早々、ミドルブロッカー松本慶彦(堺)が鮮やかなクイックを決め先取点を奪うと、清水邦広(パナソニック)のサービスエース、福澤達哉(パナソニック)のスパイクなどで得点、8-6とリードし最初のテクニカルタイムアウトを迎えた。その後もサーブで攻め、粘り強くつなぐバレーで常にリードを奪うと、山村宏太(サントリー)がイランのエース・ザリニをシャットアウト。常に日本ペースで試合を運びセットを先取した。
 第2セット、福澤達哉(パナソニック)のサーブでイランを崩し連続ポイントを奪ったが、途中出場のサウスポー・バザルガルデの強烈なスパイクで得点するイランに対し、日本は宇佐美大輔(パナソニック)のブロックなどで得点するもミスが続き、イランにリードを許した。途中、石島雄介(堺)のブロックや清水のスパイクで得点したが連続得点を奪うことができずセットを落とした。
 第3セット、ペースをつかんだイランが常に先手を取る展開から、中盤、二枚替えで投入した阿部裕太(東レ)のレシーブでつなぎ得点すると山村、八子大輔(JT)のブロックで17-17の同点に。そこから粘り松本のブロックで20-19と逆転に成功。清水のサービスエースも出て押し切るかに思われたが、土壇場で米山裕太(東レ)が連続でミスを犯し、23-25とイランがセットを連取。
 いよいよあとがなくなった日本。第4セットはスタートから米山と八子を投入。しかし、途中からサーブを切り替えてきたイランに対応できず攻撃が単調になったところで、イランのブロックにつかまった日本。このセットも奪われ1-3と黒星スタートとなった。

【コメント】

○試合後コメント
植田辰哉監督:1セット目は戦術がうまくはまり、2、3セットまでは起用した選手がうまく機能したが、相手のサーブが走り始めてパス(レセプション)が崩れ、3セット目の勝負どころ23-22の場面で決めきれなかったのが大きな敗因。気持を切り替えて戦いたい。


宇佐美大輔選手:1セット目はこちらの思うような形にはめこめたが、2セット目以降、相手の形になっていったところを今のチームで踏ん張りきれななかったのが悔しい。劣勢のときに我慢できるかがカギになる。サーブレシーブから攻めるバレーをしていきたい。


清水邦広選手:2セット目以降、スパイクやサーブの自分たちのミスで失点してセットを取られ、このような形になってしまった。もう一回修正して明日から頑張りたい。

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