日本の結果

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試合結果

最終順位

1位 イタリア
2位 アメリカ
3位 中国
4位 日本
5位 ブラジル
6位 ドイツ
7位 セルビア
8位 ドミニカ共和国
9位 韓国
10位 アルゼンチン
11位 アルジェリア
12位 ケニア

個人賞

ベストスパイカー デスティニー・フッカー(アメリカ)
ベストブロッカー クリスティアーネ・フュルスト(ドイツ)
ベストサーバー ベタニア・デラクルス(ドミニカ共和国)
ベストリベロ ナム・ジヨン(韓国)
ベストレシーバー ファビアナ・オリベイラ(ブラジル)
ベストセッター 竹下佳江(日本)
ベストスコアラー ベタニア・デラクルス(ドミニカ共和国)
MVP カロリーナデルピラール・コスタグランデ(イタリア)

日本の試合結果

11月18日 日本×アメリカ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
8勝3敗
3 29 25 25 - -
アメリカ
9勝2敗
0 27 23 18 - -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 山口 舞 山口 舞 岩坂 名奈 岩坂 名奈
荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 木村 沙織 木村 沙織 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 江畑選手 (1試合で21得点)
 木村選手 (1試合で16得点)
 山口選手 (1試合で14得点)

○試合の概要
 今大会でのロンドン行き切符獲得はならなかったが、日本は格上のアメリカ相手に拾い捲る粘りのバレーを見せて、ストレート勝ちを収めた。何と言っても勝因は、メダル獲得できないことが分かっていても、技術ではなく最後までモチベーションを保ち続けた精神力以外ないだろう。
 第1セット、山口舞(岡山)、江畑幸子(日立)の左右からの強打などで、いきなり3-0。その後は日本が好調の山口、江畑に、アメリカがフォルケ・アキンラデウォ、ジョーダン・ラーソンに球を集めて打ち合いとなり、一進一退。日本は3度のセットポイントを握られながらも、荒木絵里香(東レ)の移動攻撃、木村沙織(東レ)の強打などでしのぎ、最後は江畑がレフトからきっちり決めてアメリカを突き放しこのセットをものにした。
 第2セットも、ともに譲らずシーソーゲームが続く。190センチ以上の選手を4人も揃えるアメリカの高さとパワーに対し、岩坂名奈(久光製薬)の好サーブと粘り強い守備で対抗。24-20とセットポイントを握ってから200センチのタニーバ・ハニーフに突破されピンチに立たされたが、ここも江畑の強打で締めくくった。
 日本の粘りに圧倒されて、ややじれた感のあるアメリカ。第3セットは終始日本ペースで運んだ。江畑はもちろん、荒木、岩坂の多彩な攻撃、ブロックで引き離し、最後はエース木村が強烈なスパイクをアメリカコートに突き刺し終止符を打った。
 日本は7試合目の韓国戦から5連勝と、後半を好調に乗り切り、この大会で最後までオリンピック出場権獲得に意欲を見せた。しかし、惜しむらくは初戦のイタリア、その後の中国、セルビアとの戦いに敗れたのが最後まで影響した。眞鍋ジャパンの戦い方は鉄壁のディフェンスを敷いて、チャンスと見るや木村、江畑の両エースに任せるパターンで、これは見事に花開いた。司令塔の竹下佳江(JT)も巧みなトスワークで若い岩坂、新鍋理沙(久光製薬)の力を引き出し、成長させた功績は大きい。来年5月のオリンピック世界最終予選に向け、火の鳥NIPPONはさらにディフェンス力をつけて、万全の体制で臨むことだろう。

【コメント】

眞鍋政義監督:
今日はレシーブがとても良く、ディフェンスの勝利だ。メダルには届かなかったが、最後は必ず勝って終わろうと選手たちには言ってきた。選手、スタッフにはとても感謝している。来年のオリンピック最終予選を確実に取って、目標であるメダルへつなげたい。


山口舞選手:
最後の試合だから、これまでやってきたことのすべてを出すという気持ちで戦った。今大会はあまり活躍できていなかったが、苦しい場面でも仲間に助けてもらい、今日の試合で力を出すことが出来た。次の目標は少しでもレベルを上げることだ。


竹下佳江選手:
アメリカをストレートで下して嬉しい。3位以内を逃したが、オリンピックに少しでもつながるプレーができればと考えて戦った。若い選手にも伸び伸びとプレーできるよう配慮したつもり。最終予選はもっと厳しさが待っていると思うが、必死になってロンドン行きの切符を取るよう頑張る。


木村沙織選手:
最後に勝って終わることが出来て良かった。オリンピックでもアメリカとは当たると思うので、今日はしっかりと戦略を整え、負けないバレーに徹した。試合を重ねるごとにチームの一体感が出ていた気がする。

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11月17日 日本×ドイツ

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
7勝3敗
3 25 23 24 25 15
ドイツ
6勝4敗
2 20 25 27 17 12

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 山口 舞 山口 舞 岩坂 名奈 岩坂 名奈
荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 木村 沙織 木村 沙織 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で26得点)
 江畑選手 (1試合で25得点)
 新鍋選手 (1試合で16得点)

○試合の概要 (活躍選手や記録的要素を中心に記載)
 オリンピックでメダルという明確な目標を持つ日本が苦しみ抜いた末に宿敵ドイツを破り、今大会でのロンドン行きの切符獲得に一縷の望みをつないだ。「団結力の勝利」と眞鍋政義監督が振り返る通り、絶体絶命のピンチを救ったのは全員のあきらめない気持ちだった。
立ち上がりから課題に挙げていたサーブレシーブの乱れが目立ち、決して本調子ではなかった日本。第1セット、1-3から江畑幸子(日立)の強打、木村沙織(東レ)のバックアタック、荒木絵里香(東レ)の移動攻撃などで5-3、8-4と逆転。その後守備が乱れて12-11と追い上げられた。しかし、中道瞳(東レ)の好サーブでリズムをつかみ、大事な場面で荒木の好ブロックも飛び出して17-11、22-15と突き放し、このセットを奪った。
 第2セットに入ると、ドイツの強烈で巧みなサーブに惑わされ、サーブレシーブが全く機能せず終始相手ペースで運んだ。11-11、14-14と粘ったものの、ドイツの好守備から高さのある攻撃に遭い逃げ切られた。第3セットも同じパターン。ドイツのコースをつく厳しいサーブに苦しみ、なkなかペースをつかめない。終盤で23-21とあと一歩で突き放すところをアンゲリナ・グリューンに強打を立て続けに浴びて、デュースの末に落とした。
第4セットは開き直りの気持ちで臨んだ。江畑に多く球を集めると、バックアタック、レフト攻撃と当たりまくって終始優勢に試合を運び、フルセットに持ち込んだ。
最終セット、満を持していたかのように、21歳の新鋭・新鍋理沙(久光製薬)が大車輪の活躍を見せた。いきなり0-2とされた後、ブロックやコースを読んだ強打を次々に決め、まさに救世主的な役割を担った。11-11からの勝負所では、ようやくエース木村がポイントを稼ぎ、最後は江畑が決めて勝利をものにした。
最終戦の米国は高さ、パワーで一歩も二歩も上。これに打ち勝つためには拾い捲る全員バレーしかないだろう。

【コメント】

眞鍋政義監督:
しびれた試合だった。今日は戦術とかではなく、総合力での戦いに尽きる。ドイツのサーブに主導権を取られないよう戦った。江畑、木村の両エースが活躍してくれたし、最終セットは新鍋がいい仕事をしてくれた。この勝利はやはり全員の力の結集だ。
木村沙織選手:
しっかり勝ててよかった。リードされても攻めの気持ちとあきらめない気持ちが勝利に繋がったと思う。試合の前半では個人的にミスをして、相手を崩しきれなかったが、最後になって基本に戻り、忠実に攻めることが出来た。
江畑幸子選手:
絶対に負けられない試合だった。他の試合など関係なく、ドイツ戦に勝つしかないという気持ちで戦った。明日の米国戦も全力を出し切る。中国戦の時のように弱気にならず、チーム全員が助け合って勝ちにいく。


 

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11月16日 日本×ケニア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
6勝3敗
3 25 25 25 - -
ケニア
9敗
0 11 10 9 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で15得点)
 荒木、迫田選手 (1試合で7得点)
 岩坂選手 (1試合で6得点)

○試合の概要 
 いよいよ東京で始まった最終第4ラウンド。日本は世界ランク15位のケニアと対戦し、アルジェリア戦の時と同様に出場機会の少なかったメンバーも活躍。確実にストレートで勝利し、勝ち点3をプラスした。
 1セット目の立ち上がりこそ、相手の思い切りよいサーブやブロックに押され気味の面も見えた日本だが、次第にリズムを作ると木村沙織(東レ)や新鍋理沙(久光製薬)のスパイクに、岩坂名奈(久光製薬)の速攻、江畑幸子(日立)のブロックも決まり連続得点で引き離す。最後は相手ミスでこのセットを奪い取った。続く2セット目は竹下佳江(JT)のサーブでスタートダッシュに成功、このセットから出場した迫田さおり(東レ)の強打を相手コートに突き刺して主導権をものにし、山口舞(岡山)らの活躍もあってセット連取に成功した。
 目が覚めるほどに強烈な相手スパイクも単発でしのぎ、3セット目は荒木絵里香(東レ)のサーブから連続得点。最後は狩野舞子(ベシクタシュ)のスパイクや岩坂のブロックで圧倒、大差で逃げ切って6勝目。いよいよ17日は、同じく6勝3敗の勝ち点19で並ぶドイツと対戦する。

【コメント】

○試合後コメント
眞鍋政義監督:
今日は非常にサーブがよかった。選手が集中して、練習通りのサーブを打っていたことに尽きる。まずは明日、今大会勢いのあるドイツが相手だが、我々も全員の力を結集して戦いたい。


木村沙織選手:
大事な試合だったので、全員でしっかり勝つことができてよかった。今日勝てたことはよかったが、明日はもっと苦しい試合になると思うので、全員で必死になって、今の一番いいバレーをできるよう頑張りたい。


迫田さおり選手:
なかなか出る機会がなかったが、メンバーに入れてもらったからには、自分を出して一生懸命頑張ろうと思った。ストレートで勝ててよかった。明日も大事な試合だが、あと2試合、悔いのないよう精一杯頑張る。

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11月13日 日本×ブラジル

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
5勝3敗
3 26 25 25 - -
ブラジル
5勝3敗
0 24 19 23 - -

【第1セットのスタメン】

江畑 幸子 江畑 幸子 山口 舞 山口 舞 岩坂 名奈 岩坂 名奈
荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 木村 沙織 木村 沙織 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で20得点)
 江畑選手 (1試合で18得点)
 荒木選手 (1試合で9得点)

○試合の概要 
 第3ラウンド最終戦、日本の相手は世界ランク1位のブラジル。昨年の世界選手権準決勝で敗れたリベンジを果たしたい日本。スタメンに山口舞(岡山)を加えたメンバーで挑んだ。
 第1セット立ち上がり日本は粘り強いレシーブから、木村沙織(東レ)のバックアタック、江畑幸子(日立)のスパイクで得点、今大会不調のマリに狙いを定めたサーブで岩坂名奈(久光製薬)、江畑がサービスエースを奪うなど常に先手を取る形で8-5、テクニカルタイムアウトを3点リードで迎えた。しかしブラジルも譲らず、ファビアナのサーブで連続得点。じわじわと日本を追い上げ、逆転。終盤、ブラジルのパウラがサービスエースを奪いブラジル優勢に。すると、23-24とブラジルセットポイントの場面で、マリを竹下佳江(JT)がシャットアウト。直後、木村が鮮やかなスパイクを決め、再逆転すると、フェイントを押し込み、セットを奪取した。
 しかし、第2セットに入り、競り合う展開から4連続失点で6-8とブラジルに先手を取られた日本。そこからブラジル・タイーザのクイックを荒木絵里香(東レ)がブロック。岩坂がサーブにレシーブに奮闘し、リード。エース・パウラを荒木、途中出場の石田瑞穂(久光製薬)がブロック。ブラジルのミスを誘い、21-17と終盤で逆転。焦りの見えるブラジルを退け2連続でセットを奪った。第3セットも好調の日本。荒木のサーブに加えて、日本はブロック、レシーブの粘り強い守備からつなぎ、大活躍のエース、木村、江畑が得点、粘るブラジルを振り切りストレートで勝利した。


【コメント】

眞鍋政義監督: サーブで相手を崩し、特にブロック、ディフェンスがよかった。また、木村、江畑の両エースがよく頑張ってくれた。すでに3敗しているが、世界ランク1位のブラジルに勝ったことでまだ上位のチャンスはあると思う。最終東京でもしっかり頑張りたい。


山口 舞選手: ブラジル相手にストレートで勝つことができてよかった。自分自身はあまり調子がよくなかったが、みんなに助けられ、みんなを信じて戦うことができた。


江畑幸子選手: 今大会、ブラジルはあまり調子がよくないとはいえ。ストレートで勝つことはすごいことだと思うので嬉しい。二段トスなど自分に上がってきたボールは全部決めようと思ってプレーした。

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11月12日 日本×韓国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
4勝3敗
3 25 25 25 - -
韓国
1勝6敗
0 21 18 17 - -

【第1セットのスタメン】

木村 沙織 木村 沙織 竹下 佳江 竹下 佳江 荒木

絵里香 荒木
絵里香
岩坂 名奈 岩坂 名奈 新鍋 理沙 新鍋 理沙 江畑 幸子 江畑 幸子 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 江畑選手 (1試合で18得点)
 木村選手 (1試合で14得点)
 荒木選手 (1試合で12得点)

○試合の概要 
 前日のセルビアにストレートに敗れ、崖っぷちに追い込まれた日本。一方の韓国もここまで1勝5敗と苦戦が続く。両者絶対に負けられない一戦。第1セット、いきなり荒木絵里香(東レ)がキム,セヨンのクイックをシャットアウト、幸先のよいスタートを切った日本だったが、韓国も譲らずサイドアウトの応酬となった。韓国はフェイントで日本を揺さぶり、加えて木村沙織(東レ)のバックアタックをキム,セヨンがブロックし、最初のテクニカルタイムアウトは7-8で韓国が奪った。そこから日本は荒木のサービスエースをきっかけに連続得点を奪うと少しずつペースをつかみ、二枚替えで投入した中道瞳(東レ)がサービスエースを決めるなど5連続得点で突き放した。その後韓国もファン,ヨンジュ、キム,セヨンのブロックで追い上げたが日本は木村、江畑幸子(日立)のサイドアタッカー陣が踏ん張り、25-21でセットを先取した。
 第2セットに入っても好調な日本、江畑がコート奥を狙ったスパイクで連続得点。8-5とリードした。佐野優子(イトゥサチ)の守備も安定し日本が終始先手を取るパターンで2セットを連取。
 波に乗った日本、スタートから江畑のバックアタック、岩坂名奈(久光製薬)のブロックとたたみかけ得点を奪った。粘る韓国もキム,ヨンギョンのバックアタックで得点、日本はここまで好調の江畑がスパイクミスで失点、15-16と2回目のテクニカルタイムアウトは韓国リードで迎えた。そこから日本は途中出場の山口舞(岡山)のブロードで連続得点。すると、荒木がキム,ヨンギョンを、木村がファン,ヨンジュ、韓国の2枚看板を連続シャットアウト。そのままムードに乗った日本が粘る韓国を振り切りストレートで勝利。勝点3をあげた。


【コメント】

眞鍋政義監督: 昨日セルビア敗戦後、選手が気持ちを切り替え集中して試合をしてくれたことが勝因。佐野はサーブレシーブ、ディグも安定し、今日もすばらしい出来だった。江畑は前半はよかったものの3セット目、決定率、効果率が下がってきた。そこが課題になる。


荒木絵里香選手: とにかく今日は勝つことができてよかった。ディフェンス面もよく、また、2枚替えやピンチサーバーで起用された選手全員で戦いきることができた。


竹下佳江選手: 苦しい場面でレフト2枚がしっかり決めきってくれたことが大きかった。また、苦しい状況の中でリベロがしっかりレシーブを上げ、そこから点数になっているというのも大きいと思う。また次、ディフェンスから粘り強い戦いをしたい。

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11月11日 日本×セルビア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝3敗
0 22 20 21 - -
セルビア
3勝3敗
3 25 25 25 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で14得点)
 山口、岩坂、江畑選手 (1試合で9得点)

○試合の概要
 舞台を札幌に移し行われた第6戦。日本の相手は、欧州王者、世界ランク5位のセルビア。第1セット、日本がブロックとレシーブで粘りリズムを掴んだ。しかし、セルビアが江畑幸子(日立)のフェイントを好レシーブしリズムを作りクイック、サイドと攻撃を仕掛け、一進一退の攻防となった。日本は岩坂名奈(久光製薬)がサービスエースを奪い、ブロックで得点をあげるなど活躍するが、セルビアの高く広角に攻めるセンターラインのクイックを封じ込められない日本は苦しい展開に。結局第1セットは22-25でセルビアが先取した。
 2セット目は、江畑に代えて石田瑞穂(久光製薬)、新鍋理沙(久光製薬)に代えて山口舞(岡山)を投入した日本。前半その山口がブロードで石田が思い切りのよいスパイクで得点、流れを掴みかけたかに見えたが、セルビアのビエリカが次々に得点。終盤までセルビアを捕らえることができず、連続してセットを落としてしまった。
 気持を切り替えて臨みたい第3セット、日本は、江畑、森和代(岡山)、山口をスタートから起用。序盤、互いに譲らずサイドアウトの応酬が、エース・ビエリカを岩坂がシャットアウト。8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎える。なんとか突き放したい日本だったが、セルビアも粘り連続得点することができず、日本は最後までリズムを掴めず札幌3連戦は黒星スタートとなった。

【コメント】

眞鍋政義監督: 出足、セルビアのサーブでかなり崩されてしまった。2セット目以降、我々もサーブで崩しましたが、サイドアタッカーにブロックではじかれるという最悪のパターンになってしまった。今日の敗戦は非常に厳しいがオリンピックの可能性がある限りは諦めず、明日の韓国戦、今日の反省をしてぜひ勝って最終のブラジルに備えたい。


荒木絵里香選手: 本当に大事な試合を落としてしまってすごく悔しい。相手の高さとパワーのある攻撃に対応しきれなかった。


木村沙織選手: 今日の一戦はオリンピックの切符を取るためにも本当に負けられない一戦だったが、最初から最後まで本当に相手の思うように決められてしまい、自分たちのミスも多くなかなか自分たちのリズムでバレーができず、すごく残念な試合になってしまった。


 

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11月9日 日本×ドミニカ共和国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
3勝2敗
3 25 25 25 - -
ドミニカ共和国
1勝4敗
0 20 19 16 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 江畑選手 (1試合で16得点)
 木村選手 (1試合で12得点)
 岩坂選手 (1試合で11得点)

○試合の概要
 第2ラウンド、そして広島での連戦の最後に迎えた相手は世界ランク14位のドミニカ共和国。強力なスパイクが印象的な相手だが、1セット目は強打に構える日本に対し、まずフェイントを多用してきた。
 前半は日本のサーブ、スパイクも対応され、逆に相手サーブで乱されリードを許す展開になった。しかし木村沙織(東レ)らの好レシーブから好調の岩坂名奈(久光製薬)、そして江畑幸子(日立)が得点を重ね、中盤で逆転。終盤にも江畑らの活躍で引き離し、このセットを逆転で奪った。
 第2セットも序盤は強烈なジャンプサーブで乱された日本が追う展開に。岩坂や荒木絵里香(東レ)の奮闘で追い上げ、木村の連続得点でやはり中盤に逆転すると、岩坂のブロックに新鍋理沙(久光製薬)の時間差などを決めて抜け出し、このセットもものにした。
 第3セットもスタートこそドミニカ共和国に走られるが、木村の攻撃で逆転。コースを突いた竹下佳江(JT)のサーブで日本は一気に得点を重ねると、佐野優子(イトゥサチ)の粘り強いレシーブや、2枚替えで入った山口舞(岡山)の活躍も光り、大差をつけて日本がストレート勝ちを飾った。



【コメント】

眞鍋政義監督:
やっと白星が先行してホッとしている。ドミニカ共和国のスパイクは(打点が)高いので、ブロックとディフェンスをしっかりやろう、と言っていた。各セット先行されたが、中盤から後半にかけてサーブが良かった。あと6試合、可能性があるのでベストを尽くしたい。


江畑幸子選手:
昨日は何もしておらず、見ていることしかできなかった。今日スタートで使ってもらえたので、できることを一生懸命やろうと思って頑張った。まだまだ苦しい試合が続くが、今日のような勝ち方を続けていきたい。


岩坂名奈選手:
テン(竹下)さんらにいいところで(トスを)上げてもらって、それを決めることができてうれしかった。2連勝して札幌に移動できるので、この勢いで札幌でも頑張りたい。

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11月8日 日本×アルジェリア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
2勝2敗
3 25 25 25 - -
アルジェリア
0勝4敗
0 8 10 17 - -

【第1セットのスタメン】

狩野 舞子 狩野 舞子 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
迫田

さおり 迫田
さおり
荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 迫田選手 (1試合で21得点)
 狩野選手 (1試合で9得点)
 岩坂、木村選手 (1試合で8得点)

○試合の概要
 引き続き広島で迎えた第2ラウンド初戦、日本は世界ランク17位のアルジェリアと対戦。途中からはこれまでに出場機会の少なかったメンバーも次々と投入する余裕を見せて、ストレートで勝利した。
 狩野舞子(Besikutas)と迫田さおり(東レ)が今大会初先発で臨んだ第1セットは、木村沙織(東レ)や迫田のサーブから連続得点で相手を突き放し、佐野優子(イトゥサチ)の好レシーブや岩坂名奈(久光)のブロックも飛び出して、大差でものにした。2セット目も大きくリードして迎えた中盤には石田瑞穂(久光製薬)が入り、後半にはこれまで2枚替えのみの出場だった中道瞳(東レ)がセッターとして登場。そのままセットを奪った。
 3セット目はその石田や中道、そして森和代(岡山)がスタートから出場。サーブレシーブの乱れから連続失点する場面もあったが、中道の積極的なトス回しで相手ディフェンスを翻弄する。迫田の強打や森のタッチアウト、狩野のサービスエースなどで少しずつリードを広げ、座安琴希(久光製薬)もディフェンスで盛り上げると、最後は相手ミスで25点目。日本が2勝目を上げた。


【コメント】

眞鍋政義監督:
今日はサーブがよかった。出番の少ない選手を起用して、全員よく活躍したかなと思う。残りが7試合あるので、全員の力で一致団結して頑張る。


迫田さおり選手:
とても緊張したが、スタートで使ってもらうからには頑張ろう、と思った。ミスもあったので、課題が残った。自分が入った時にするべき仕事をしっかりできるよう、気持を作って次も一生懸命頑張る。


狩野舞子選手:
強い気持でコートに入ったが、緊張して硬さが出てしまった。出来ればもう少しいいプレーがしたかった。まだまだ大会は続くので、強い気持でプレーしたい。自分の仕事ができるよう、最初の練習から気持を入れて頑張っていきたい。

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11月6日 日本×中国

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝2敗
2 25 19 25 23 13
中国
2勝1敗
3 20 25 20 25 15

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で24得点)
 江畑選手 (1試合で21得点)
 岩坂選手 (1試合で12得点)

○試合の概要
 第1ラウンドを締めくくる相手はアジア女王の中国(世界ランク6位)。昨日はイタリアとフルセットを戦って惜しくも敗れている。
 日本は昨夜のアルゼンチン戦と同じメンバーでスタート。1セット目は序盤、中国が力強い攻撃でリードしていたが、日本は江畑幸子(日立)らの攻撃で追いつくと、新鍋理沙(久光製薬)のジャンプサーブからチャンスを作って逆転。岩坂名奈(久光製薬)の速攻も決まってリードを広げると、最後は途中出場の狩野舞子(Besikutas)が決めてセットを先取した。
 2セット目は中盤まで日本がリードしていたが、相手の強烈なサーブから流れを奪われ、逆転されてしまった。そのまま押し切られて失い、セットカウントは1-1に。続く3セット目は相手ミスにも助けられて少しずつ抜け出すと、日本が奪い取った。4セット目も岩坂らの活躍で日本がリードする展開。ところが中盤以降に再び連続失点してしまい、手放した流れを取り戻せないまま、逆転でこのセットを失った。
 勝負の5セット目、日本は新鍋や江畑が得点し8-4とリードしてコートチェンジ。しかしそこからミスを出してしまうと、中国のブロックが襲いかかった。ラリーを力で押し切られ、追いつかれると、またしても逆転を許した。最後はコンビを決められ、あとわずかの勝利をものにできなかった。

【コメント】

眞鍋政義監督:
前半はサーブとサーブレシーブが安定しており、ミーティング通りのバレーが展開できた。しかし、特に後半は王一梅選手のサーブなどで連続失点する場面が多かった。最後は相手エースにパワフルなスパイクを決められてしまった。


荒木絵里香選手:
フルセットまでいって勝つことができず、ほんとうに悔しい気持でいっぱい。5セット目もそうだが、リードして逆転されるケースが多い。もっと踏ん張りがきかせられるようにしたい。


竹下佳江選手:
ほんとうに悔しい試合になってしまった。勝つポイントはたくさんあったと思うが、その中でうまくゲームメイクできなかった。また次の試合で頑張りたい。

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11月5日 日本×アルゼンチン

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
1勝1敗
3 25 25 25 - -
アルゼンチン
1勝1敗
0 19 11 20 - -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 岩坂 名奈 岩坂 名奈 木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 荒木

絵里香 荒木
絵里香
竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 木村選手 (1試合で16得点)
 荒木選手 (1試合で10得点)
 岩坂、新鍋、江畑選手 (1試合で8得点)

○試合の概要 
 昨日、ドミニカ共和国に快勝したアルゼンチン(世界ランク20位)との対戦で、日本は岩坂名奈、新鍋理沙(ともに久光製薬)の21歳コンビをスタメン投入。1セット目の立ち上がりから2人が得点を決め、上々のスタートを切った。セット後半からアルゼンチンもリズムをつかみかけたが、荒木絵里香や木村沙織(ともに東レ)が得点し、最後は新鍋がライトからスパイクを突き刺してこのセットをものにした。
 第2セットは新鍋のジャンプサーブが続いた。相手レシーブを乱して、ディフェンスから日本が切り返す展開がうまく回り、前半で一気に8連続得点。大きく相手を引き離すと、山口舞(岡山)や迫田さおり(東レ)もコートに投入、大差でのセット連取に成功した。
 このまま押し切りたい日本、3セット目は江畑から代わった迫田がそのままスタメンに入った。アルゼンチンもメンバーを入れ替え、立て直しを図った。途中までややアルゼンチンが先行する展開から、中盤で流れを変えたのが佐野優子(イトゥサチ)だった。スーパーレシーブの連発でリズムを引き戻し、竹下佳江(JT)とともにラリー中のつなぎでも貢献。チームの攻撃を後押しすると、二枚替えで入った狩野舞子(ベシクタシュ)や中道瞳(東レ)もディフェンスで盛り上げて、アルゼンチンの追撃を振り切った。

【コメント】

眞鍋政義監督:
今日は勝ってホッとしている。選手たちが集中力を切らさずに試合してくれた。昨日イタリアに敗れて、やはり明日の中国戦は大きな山。ぜひ勝って、勢いづきたい。


荒木絵里香選手:
1勝できてよかった。昨日は本当に悔しいゲームで反省点が多かったが、今日またすぐゲームだったので、皆で頑張ろう、と臨んだ。とにかく目の前の一戦一戦を全力で戦っていくだけ。明日も皆で必死になって勝ちにいきたい。


岩坂名奈選手:
初めて最初から出してもらって、緊張したが「初めて最初から出るのだから笑顔でやれ」と監督に言われていたので緊張も少しは和らいだ。勝つことが出来てよかった。

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11月4日 日本×イタリア

チーム セットカウント 第1セット 第2セット 第3セット 第4セット 第5セット
日本
0勝1敗
1 20 25 18 15 -
イタリア
1勝0敗
3 25 23 25 25 -

【第1セットのスタメン】

新鍋 理沙 新鍋 理沙 荒木

絵里香 荒木
絵里香
木村 沙織 木村 沙織
江畑 幸子 江畑 幸子 山口 舞 山口 舞 竹下 佳江 竹下 佳江 佐野 優子 佐野 優子
(リベロ)

【戦評】

○日本の最多得点者:
 江畑選手 (1試合で19得点)
 木村選手 (1試合で15得点)
 荒木、新鍋選手 (1試合で10得点)

○試合の概要
 世界ランク4位の日本がワールドカップ初戦で迎えた相手は、世界ランク7位のイタリア。今年はこれまでに3回対戦し、いずれも日本が勝利していた。
 第1、第2セットはお互いにレシーブからラリーを続け、得点を奪い合う展開でスタート。木村沙織(東レ)のサーブレシーブから、江畑幸子(日立)や新鍋理沙(久光製薬)が鋭いスパイクを決めて、両チーム一歩も譲らないまま終盤に突入した。結局、1セット目はイタリアがラリーを取って逃げ切ると、2セット目は荒木絵里香(東レ)が最後に決めて奪い返した。
 続く第3セットは、江畑の強打や山口舞(岡山)のブロックが決まり日本がスタートダッシュに成功した。しかしディフェンスから盛り返してきたイタリアに逆転を許すと、サーブで乱されてじりじりと点差が広がった。中道瞳(東レ)や狩野舞子(Besikutas)らを2枚替えで投入したが追いつけず、イタリアがこのセットを取得した。
 途中出場していた岩坂名奈(久光製薬)がそのままスタメンに残った第4セットも、サーブレシーブがもう一つさえない日本は少しずつ点差を離されてしまった。結局、勢いに乗るイタリアの攻撃を防ぎきれず押し切られ、3-1でイタリアが初戦を飾った。


【コメント】

眞鍋政義監督:
今日は特にサーブとサーブレシーブに尽きる。かなり崩されてしまい、レフトばかりの攻撃になってしまったのが反省点。3セット目以降はCパスが多くなり、相手ブロックのマークが厳しかった。


荒木絵里香選手:
今日は初戦ということでとても大事な試合だったが、こういう形で負けてしまったことはすごく悔しい。連続で得点できる部分もあったし、やってきたディフェンスも、もっとできたと思う。また明日から切り替えて頑張りたい。


木村沙織選手:
初戦でしっかり勝って流れに乗りたかった。すごくもったいない試合をしてしまったと思う。個人としてミスも多かったし、チームとしてもリズムを作る途中でのサーブミスなどが多く出てしまった。

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